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ArinosとNOCが業務改善コンサルティング分野で戦略協業。両社のサービスを組み合わせ、抜本的に働き方改革を実現するソリューションを開発

業務精査サービスやRPA導入支援サービスを提供する株式会社Arinos(本社:東京都千代田区、以下Arinos)は、間接部門向けの総合アウトソーシング事業会社「NOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社(以下NOC)」と戦略協業し、抜本的に働き方改革を実現するソリューションを開発しました。

■働き方改革が進まない真の理由とは?

近年、「働き方改革」の重要性が高まっており、多くの企業が改革の実現を求められています。

働き方改革で最もシンプルに思いつく解決方法は、人員を増やし、1人あたりの仕事量を減らすことです。ところが、人員を増やしたいと思っても、今度は「採用ができない」「マネジメントができない」などの現場課題や、「コストが指数関数的に増えてしまう」「利益が圧迫されすぎる」という経営課題が大きな障壁となり、簡単に実行できないのが実情です。

また、今後の日本は、少子高齢化・生産年齢人口減少により、より人員の確保は困難になります。

■労働力人口減少社会に合った働き方改革とは?

企業においては労働力人口が減少していくことを想定したうえで働き方を考えていく必要がありますが、その一方で長時間労働の是正などワークライフバランスの向上にも同時に取り組むことが求められています。

つまり、社員の労働時間を減らしながら、全体の生産量は増加させなければいけないという解決が求められています。

そこでポイントになるのが「労働生産性」という指標です。
(※労働生産性=産出(労働の成果)÷労働量(投入量))
1人あたりの労働生産性を向上させれば、理論上「労働時間を減らして生産量を増やす」ことが可能になります。

では現状はどうでしょうか。日本における労働時間は、主要国においても非常に高い一方で、時間あたりの労働生産性は非常に低くなってしまっています。産出を増やすことも大事ですが、まずは労働時間を減少させることが急務です。

 

主要国の年間労働時間と時間当たり労働生産性

(出典)
年間労働時間:OECD「OECD Employment Outlook 2016」
労働生産性:公共財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2016年版」

 

■本当に労働生産性は向上させられるのか?

労働生産性を向上させるための処方箋としてよく挙がる解決策が「ITシステムやAIの活用」です。つまり、人間がこれ以上がんばるのではなく、その分ITシステムやAIに労働してもらうという発想です。これは本当に解決策になっているのでしょうか?

これまで多くの業務でITシステムの導入が進み、多くの業務がIT化・オンライン化されました。ところが、これは業務量を減らすのではなく、どちらかというと業務のストレスを減らしたり、正確性が向上したりするのに貢献しています。

また、今流行りのAIも、一部の知的労働や解析業務などには向きますが、一般業務においては業務量を削減するソリューションになっていないのが実情です。

 

■「Arinos×NOC」が提示する解決法

ArinosとNOCでは、労働生産性を向上させるための直接的なソリューションを提供しています。「産出量増加」と「労働量削減」のそれぞれについて、以下のような解決法を提示しています。

①無駄な業務を削減する方法

まずITなどを活用する前に重要なのは、「現状の業務を分析し、無駄な業務を削減すること」です。これを行わずにITシステムなどを導入しても、大きな業務量削減効果は得られません。

Arinosでは、創業時より「業務と課題を見える化」し、無駄な業務を削減するコンサルティングサービス「業務精査パッケージ」を提供してまいりました。業務精査を行うことにより、現状の業務の中から無駄を発見することができます。

②定型業務を自動化する方法

近年、業務をロボットによって自動化するためのソリューション「RPA」へのニーズが高まっており、Arinosでは昨年よりUiPathやWinActorを中心に様々なRPA製品の導入・構築を支援する「RPA導入支援サービス」を開始しました。

また、NOCにおいても、WinActorを中心として、RPA製品の導入・構築を支援するサービスを展開しております。

RPAはいわゆる「ルーチンワークの自動化」に非常に向いており、人間が作業をせずとも多くのルーチンワークをロボットに行わせることが可能となります。よって、ITシステムやAIを導入するよりも、直接的に業務量の削減効果が見込めます。

③社内でやるべきでない業務をアウトソースする方法

​それでは削減も自動化もできない業務はどのように減らすことができるのでしょうか。それはアウトソースすることです。

業務は「社内スタッフが行うべき業務」と「そうでない業務(社外で行ったほうが良い業務)」に分類されます。「一時的に業務負荷が高まる業務」「突発的に発生する業務」「社内に知見がない高度な専門性が問われる業務」などはアウトソーシング向きです。

NOCは、新規参入が多く、競争が激しいアウトソーシング業界において、20年以上の長い歴史を積み上げてきました。20年の間に700社以上のお客様に対してアウトソーシングを提供するなど、豊富な実績を保有しています。また、長年スタッフの育成に尽力してきたおかげで、業務経験が豊かで、専門分野での知識も広く、あらゆるケースを想定して対応できる優秀なスタッフが、プロジェクトリーダーやメンバーとしてアウトソーシング業務を担当しています。

【参考資料】
Arinosの業務精査パッケージ

 

■「Arinos×NOC」の今後の取組み

今回の戦略協業により、ArinosとNOCは業務改善や働き方改革につながる様々なソリューションを開発してまいります。取り組みは順次発信していきますが、すでに構想しているソリューションにつきましては個別にご説明可能ですので、サービスの詳細問い合わせや取材依頼やなどは以下の問い合わせ先にお願いいたします。