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静岡県川根本町への移住に向け、Agrinosでインターンシップに挑戦中!

こんにちは!
川根本町が大好きで大学卒業後の移住に向け、Agrinosでインターンをしている静岡文化芸術大学4年の松浦あづみです。
8月からインターンを開始し早4か月。川根本町では絶対に欠かすことのできない産業の一つである「農業」という、私にとっては未知の世界で新しいチャレンジをさせてもらっています!
今回はAgrinosでの業務についてお話したいと思います!

■Agrinosでインターンをすることになったきっかけ
私は、大学のゼミにて「川根本町への新卒移住促進」を研究しています。移住を促進するためには、「関係人口(*1)を増やす」必要があると考えており、若者を町に呼び込む活動を行っています。
この活動のプレゼンテーションを行うために参加した合同学習会(*2)で、Agrinosの中野さんと出会い、東京の企業でありながら、耕作放棄地を活用し自らゆずを育て、商品開発/販売を手掛けていることを知りました。
以前より茶畑の耕作放棄地問題や、農業に関わる仕事に興味があったので、
川根本町でゆずを利用した地域課題の解決や町おこしに取り組むAgrinosについてもっと知りたいと思い連絡を入れたことがインターンをすることになったきっかけです。

*1関係人口…移住した「定住人口」や観光に来た「交流人口」の間の、地域と多様に関わる人々。
*2 合同学習会の様子については過去記事をご参照ください。
こちらから飛べます

■業務内容について
Agrinosのインターンシップでは、
1.農作業(摘果、防草シート・稲わら設置)
2.農作業以外の業務(ブログ記事作成、大学の講義傍聴、代表との面談)
上記の経験機会を得られました。

1.農作業について
①摘果
ゆずの実を摘み取る作業です。
例年11月頃収穫を迎えるゆずの実は、7月頃から青い実が付き始めるのですが、
植えてから数年の木が小さいうちは、 苗木自体の成長を促すため青い段階で
実を摘み取り、木を大きくする環境を作ります。
②防草シートの設置
雑草対策のため、防草シートを農地に設置しました。
農地では春~秋にかけ、季節ごとの雑草が生い茂ります。
雑草は、放置しておくとゆず栽培に支障をきたします。
雑草の成長自体を抑制することで、
「草刈りの作業を減らす」
「苗木への日当たりを改善する」
ことができ、 ゆずの栽培管理がしやすくなります。
③稲わらの設置
防草シートと同様に、雑草抑制効果を狙い稲わらを設置しました。
雑草対策といっても様々あり、色々な方法を検証することで最も効果的な方法を
見つけ出します。使用する資材の違いで農地の様子が全く異なることがあり、
そこが農業の魅力の一つでもあると感じています。

2.農作業以外の業務について
①ブログ記事作成
自分が経験したことを文章に起こすことで情報の整理ができ、改めて自身がこの町
でやるべきことについて考えられる機会になっています。
②大学のオンライン講義傍聴
Agrinosの代表髙橋が講師を務めた、
神奈川大学のオンライン講義を傍聴させていただきました。
自身の大学においても普段から「ビジネス×まちづくり」といったテーマに
触れることが多いため、Agrinosの事業・地域との関わり・今後のビジョン等
について理解を深めることができ、大変勉強になったと感じています。
「農業」をテーマに安定した供給や売り先の確保、需給マッチングなど、
農業の弱点となっているところを補っていくAgrinos。
既存の産業に新たな要素を加えることで新しいビジネスの形を生み出している点が
とても素敵だと感じました。

③代表、髙橋さんとの面談
代表と一対一でお話する機会をいただきました。
普段経営者の方と接する機会が滅多にないためとても有意義な時間でした。
Agrinosや農業のこと、町のことをお話する中で
地域に溶け込むこと、そして事業を推進していくにあたり
スピード感や思い切りが大切であることを学びました。
自分と数歳しか変わらない方が、若くして事業の代表者として
信念を持って事業を推進している姿に尊敬の念を抱きました。

■Agrinos以外での個人の活動について
現在私は、町内のカフェ/キャンプ場でアルバイトをしながら、猟師にインターンという形で弟子入りしております。
今年の9月に「わな猟免許」を取得しました。
私が町内の様々なところでアルバイトやインターン活動をしているのも、前例を作ることで、お試しで仕事を体験できる受け入れ先を増やし、この町の関係人口増加に貢献したいという思いがあります。最近では、同じ大学の学生向けに「川根人体験~山里に生きる~」という田舎体験ツアーを企画し、第一回目として稲刈り体験&移住者交流会を開催しました。
川根本町の人々と交流してもらうことで、また来たいと思ってもらうきっかけになればと思います。

元々は地元で公務員を目指していた私ですが、大学3年生の夏、所属しているゼミの調査で初めて川根本町を訪れた際に住民の方々の温かさに魅了され、ここで暮らしたいと強く感じるようになりました。ゼミ活動で作成していた「川根本町への移住プラン案」が現実的になっていくにつれ自分自身が移住したいと思うようになり、新卒移住を決定しました。
移住後は町内で働きながら猟師見習いとして増えすぎた野生生物を狩り、農作物や生態系への被害を防ぐことに貢献していきたいと考えています。

■まとめ
インターンシップに参加し、耕作放棄地の実態やゆずの知識、農作業の大変さを知ることができ、川根本町への理解をさらに深められたようでとても嬉しいです。
また、地域課題となっている耕作放棄地から新たな特産品を生み出し、町の人々と交流しながら様々な活動をしているAgrinosの事業に触れ、このようなビジネスの形もあるのかと驚き、非常に勉強になりました。
今回の経験は、自分自身が今後どんなことをしたいか、どんな仕組みがあれば川根本町のためになるか、またそれを継続するためにビジネスとしてやっていけるのかどうかを考えるきっかけとなりました。
課題解決、地域との深い交流、安定した収入のための仕組み。今回実感した農業の大変さも含めて、もっといろんなことを勉強して、川根本町を盛り上げる仕組みを考えていきたいです。
今回インターンシップを受け入れてくれたAgrinosの皆さまに心より感謝申し上げます。

■本件に関するお問い合わせ先
企業名 :株式会社Agrinos
担当者名 :中野 菜穂
Email :naho.nakano@arinos.co.jp