Arinos Blog

ベーシックインカム利用者インタビュー①(高梨さん)

こんにちは、BCD部門の須田です。

ベーシックインカム制度が始まって、1年が経ちました。

起業家たちが「どのような想いで事業を行っているか」「普段どのような業務を行っているか」対談を通じてお届けしたいと思います。

 

◇高梨崇公さんの事業

2019年10月~ベーシックインカム制度を利用しながら、下記事業を行っています。

・起業家支援事業

若手起業家に対して、事業計画書の作成/資金調達/業務サポートを行っています。導入実績は4社。

※弊社と協業を行い、起業家のサポートを実施。

・コンサルティング事業

大手企業向けに業務コンサル、オペレーション支援を実施。現在、ロボット製品・サービスの提供を行っている企業に対して、物流拠点の立ち上げ/オペレーション構築のコンサルティングを行っております。

 

◇いまの事業をやろうと思ったきっかけ ~きっかけはArinosの事業創出プログラム?~

須「さっそくですが、いまの事業、特に起業家支援をやろうと思ったきっかけは?」

高「きっかけは、2つあって、自分が海外をバックパックしていた時、Arinosとの出会いにあるんです。」

須「海外バックパックと、Arinos?全然つながっていないように聞こえるんだけど(笑)」

高「はい(笑)まず海外バックパックの時から話しますね。今考えるとなんですが。自分は海外に目的をもって行ったというわけではありません。やりたいことが特にないので就職したくない、ただ、自分で会社を興す自身がない、でも、現状を変えないと、力をつけなきゃいけない。と思って、日本から飛び出したんです。」

須「現状を変えなきゃいけないが、何をしていいのか分からないって多くの人が抱えている悩みだと思う。個人的に環境をかえると答えが見つかる可能性があると思うので、海外にいく!って選択肢は良かったんじゃないかなと。

(ただ、目的意識をもっていく方がもちろんよいですが)とにもかくにも英語力をつけないと!って感じだったの?」

高「英語力をつけるとかも考えてなくて、ただ、飛び出した感じです。当時の自分は迷走していたというか、空回りしていたんだと思います」

須「エネルギーは有り余っているけど、その活かし方がわかっていないみたいな感じかな?」

高「完全にそうですね。ただ、海外を回ってみたものの、何をしたいかの答えは見つからず、日本に帰ってきました。とりあえず、生活するために知り合いの会社でアルバイトをやってました。ただ、それを続けても何も変われないと思い、一念発起し起業することを決め、投資家と起業家のマッチングサイトに登録してみました。」

須「そこで我々は出会ったんだね」

高「そうです。」

須「あれ、えっと、Arinosがきっかけというのは?」

高「まさにそのサイトでArinosと出会い、事業創出プログラムのサービスを受けたことがきっかけになっています」

須「ほう?」

高「当時はお世辞にも、スキルが高いビジネスマンではなかったと思います。」

須「そうだね(笑)」

高「はい(笑)。事業創出プログラムに参加し、個人のスキルも向上しましたし、なにより、事業の黒字化が出来ました。何の経験もない自分が、適切な指導を受ければ、そこまでいくんだなと純粋に驚いています。同じように困っている若者は絶対にいるので、自分もそういった人の役に立ちたいと思うようになりました。」

須「なるほど。実体験をもとに今の事業をやりたい!という想いになったんだね。事業は「スキル、経験」よりも、「想い、やる気」の方が大切だと思うので、起業は高梨さんにあっていたのかもしれないね。」

高「自分に合っているかどうかは分かりませんが、やっていて楽しいってことは事実です。これから約40年働くことになるので、仕事を楽しむ!ってのは、絶対になくてはならない要素だと考えています。自分が今後接する人全員に、同じ気持ちになってもらいたいと思ってます。仕事を楽しめる人が増える = 日本が元気になる(明るくなる)ってことだと思いますし。」

須「エネルギーを持っているヒトが、そのエネルギーをビジネス(起業)にぶつけ、事業化していく。事業化に成功したヒトが、さらに下の世代のサポートをしていく。そんなサイクルが出来れば、日本は絶対によくなるね!一緒に実現していこう!!」

 

◇事業をやってきた中で、一番大変だと感じたこと ~成果を出し続けること~

※それをどうやって乗り越えてきた、乗り越えようとしているか

須「話は、変わるけど事業を今までやってきて、一番大変だと感じたことってどんなこと?」

高「確実に成果を出さないと駄目なことです」

須「どういったシーンでそれを感じたの?」

高「もちろん自分のお客さんもそうですが、強く感じるのは知り合いから紹介してもらったお客さんですね。

自分が成果を残さないと紹介してくれた人の信頼も傷つけることになるので」

須「その考え、本当に共感します。一番の営業手法は、成果を残すこと!お客さんに感動してもらえれば、自ずと仕事は来るようになる。あいつは絶対に成果を残してくれる!ってなれば、仕事も紹介しやすいもんね。当たり前のことを言っているようですが、意外と意識している人、少ないかもしれないよね。」

高「帰国後、ある会社で働いていたのですが、その時、自分の中ではすごく成果を出していたと思ってました。ただ、それが勘違いだったんだと最近気づいたんです。」

須「というと?」

高「Arinosと一緒に仕事をするようになって感じたのが、皆さん本当に基礎がしっかりしているんです。TODOの管理をしっかりやる(漏れをおこさない)、仕事が遅れる場合は報告する、課題が発生した場合はきちんとエスカレーションを行う。どれも当たり前のことに感じますが自分は全くそれができませんでした。こんな自分が、成果を残していたなんて、絶対に勘違いだと感じています。」

須「成果を出すためには、基礎が絶対条件だよね!スポーツでもそうですが、基礎がない人は絶対に大成しない。どうやって克服したの?」

高「継続してやるしかないです。若い人で効率的に働く!ってことを重視する人は多いのですが、量をこなさずして、効率的に働くことは

無理だと考えています。量をこなしてはじめて基礎がつき、基礎がついてこそ、はじめて応用できるようになる。そうなって初めて、効率的に働けるようになるのかなと。」

須「毎日、夜中まで働いていたもんね(笑)」

高「はい(笑)、でもArinosのメンバーの皆様も付き合ってくださって本当に感謝しております。」

 

◇ベーシックインカム/事業創出プログラムを受けて、変わったことは?

 ~お金の不安が減って、投資目線を持てるようになった~

須「ベーシックインカムをもらって何が一番変わった?」

高「事業に集中できるようになりました。」

須「というと?」

高「やっぱり、毎月お金が入ってくるというのは安心です。ベーシックインカムをもらう前までも、きちんと仕事をやってましたが、この仕事がなくなったらまずいという気持ちがどこかにあり、来月・再来月のことばかり考えていました。今は少し腰を据えて、中長期的な目線(自己投資、事業投資など)で物事を考えられるようになりました。」

須「実際、LPの制作/広告運用、新しいサービスの企画等、中長期的な目線で動けていると見ていて感じます。」

高「そうですね。LP制作、広告運用は一番の例だと思います。やっぱり、営業して案件化とやっていくだけだと、どんどんラットレースみたいになってしまうので、」

 

◇今後の展望~売上2,000万円、10社以上の起業家支援~

須「今後の展望を一言で」

高「とにかく、2021年中に売上2,000万、10社以上の起業家支援を目指したいとおもっています。そのためには、集客手法の確立が重要だと考えています。」

須「そうだね、集客手法いろいろ芽はでてきているけど、あと一息だよね。」

高「そうなんです、いま結構Arinosからご紹介いただいたりしていますが、LPからの集客だったり、イベントの開催などをすることで自社だけで集客方法を確立することに注力していきたいなと思っています。さらにいえば、自然流入を増やしていきたいです。」

須「さっき言葉にもあったけど、自然流入を増やしていかないと工数的にもしんどいもんね。」

高「そうですね。あと、工数の問題もあるので中途採用も動いていきたいと考えています。そのために、自社の魅力を語れるように自分を磨いていかないと駄目だと感じています。」

須「たしかに、若手起業家を支援できるメンバーを増やすのもありかもしれないね。」

高「そうなんです。まだまだ課題だらけですが(笑)ひとつひとつ頑張っていきたいともいます。」

須「そうだね。今日は長々インタビューありがとうございました。引き続き頑張っていきましょう。」

 

改めてインタビューをしてみると、いろいろな角度から事業を振り返ることができて新鮮でした。

高梨さんインタビューありがとうございました。